

対談の記事が読みたくて、
雑誌Invitationと、
yahooのサイトhttp://www2.odn.ne.jp/%7Eccs50140/index.html
をチェックしました。
新海誠監督連作短編アニメーション『秒速5センチメートル』主題歌、「One more time, One more chance」が『秒速5センチメートル』スペシャルエディションとして3月3日(土)発売になるということで、ひとまずおめでとうございます。この知らせを聞いた時、すぐさまどんな映像作品だろうかと予告編をチェックしました。そして、これはぴったりだ・・・安心だと思いました。中途半端な予告編だったらぶち切れるところでした。正直なところ、予告編で曲がフェードインしてきた瞬間…ちょっと泣きました。劇場で観たいなと思ったし、DVDになったら買うと思います。10年も前の曲ですが、こういうきっかけで新しいカタチで今一度、沢山の人に聴いてもらえるのは良いことだと思いました。アニメの映像でPVも作るとのこと。是非観たいと思いました。ていうか、初回限定特典とかで、PVつけてくれないかな・・・(笑)。
それから、新海監督個人のサイトhttp://www2.odn.ne.jp/%7Eccs50140/index.htmlの近況にちょいちょい出てくる猫のサユリが・・・たまりません。(笑)
それはそうと、子供の頃の引越しは、意外と覚えているものですね。
映像作品のワンシーンによって、所々擦り切れた8ミリフィルムが
音を立てて回り出すような・・・、そんな記憶が紐解かれる瞬間を、
私はまた、経験しています。
それは私が5歳の頃。ある日、通っていた幼稚園に一人の同い年の男の子が転入してきました。とても人見知りでおとなしそうな子でした。朝礼で転入生の紹介をするにあたり、みんなが2列に並んでお遊戯場へ向かう時、教室に彼が一人…ぽつねんと、心細そうな様子でこちらをうかがっているのが見えました。その寂しそうな姿が気になって、私はとっさに、笑顔を作り(作り笑顔かよ)、軽く右手を振りました。それ以来Y君は(雛鳥が最初に見たものを親と思い込むように)私の後ろをついてまわるようになり、すっかり懐かれてしまいました。(笑)人生最初のプロポーズをされたのもY君でした(笑)。Y君は「ぼく…大きくなったら花音ちゃんのお婿さんになる。」と言い、その度に、おでこにキスをしてくれました。「20年後、Y君の気が変わってなかったらね~」そんなやり取りの毎日でした。次の年の夏…私は隣の市に引越しをすることになりました。幼稚園へは車で送ってもらっていたので、すぐさま私の日常が変わることはなかったのですが、翌年の春に卒園してからは、小学校は別々になりました。最初のうちは時々電話がかかってきました。でも何を話したらいいのか分からずに、すぐに母親に代わってしまうような状態でした。いつしか電話も途絶え、それから数年後、ほとんどY君のことは忘れかけていた頃です。確か小学校5年の夏休み中だったと思います。家の電話が鳴って、出てみると「誰だかわかる?」という、聞き覚えのない少年の声。声変わりをしていて、それがY君だということを理解するまで、ちょっと時間がかかりました。「今、近くまで来ているから、会えないか?」という電話でした。Y君は電話帳で私の住所を調べ、バスに乗り私の町まで会いに来てくれたのでした。その時は、正直焦りました。当時、私には好きな男の子(同じクラスのM君)がいたのです(汗)。Y君の事もすっかり忘れているくらい・・・ですから。会ったはいいが・・何を話せばいいのか分からず、「元気だった?」「うん…」程度の会話。微妙な空気でお互いに黙ったまま時間は流れ…帰りのバスの時間が迫ってきていました。それでもY君は、「二十歳になったら、昔よく遊んだあの公園で会ってほしぃ…すべり台の上で待ち合わせしよう」と言い残し帰っていきました。彼が帰った後・・・ずっと考えていたのは…彼が言った「二十歳になったら…」の部分。それは、私が?なのかそれとも彼が?・・・もしくは成人式?なのか・・・ということf^^;…その後は電話もなく、謎は解明されることなく、二十歳の誕生日を、私は進学先の神奈川県でむかえました。さすがに…Y君どうしてるかなぁ・・・と一瞬思いましたが、帰郷してその公園に行く勇気はありませんでした。彼が実際にあの公園で待っていたのかどうかは、分かりませんが、今となっては良い想い出です。もしかしたら、私の人生で一番私のことを純粋に真っ直ぐに思っていてくれたのが、Y君だったのかもしれません。いわゆる、人生最大の「モテ期」でしたね。(笑)
子供の頃の引越しというのは、結構ドラマ性の高い出来事で、子供ながらに傷付いたり色々と考えたりするものです。そして、この春、私はまた引越しをします。この家での想い出は、忘れてしまいたい事のほうが多かったけれど、山崎さんの曲を通じて『秒速5センチメートル』という作品を知り、Y君との想い出を、ここを離れる前に思い出すことができて、良かったと…今、とても感謝しています。山崎さんは、あの映像作品を観て、子供の頃の転校や、上京の時の引越しを思い出したりしたのでしょうか…。やっぱり、ちょっと切ないですね。
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